静岡から日本経済を切り拓く経営者集団 静岡経済同友会 静岡協議会

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基本活動方針

1.民主主義の擁護
2.経済界の自主性の確立
3.地域経済の安定と進歩のため、自由公正な批判と実践
4.地域社会に派生する諸問題の研究及び改善への協力
5.企業経営者の団体としての研鑽と同志的団結の強化


H29年度 運営方針

H29年度代表幹事
アサハラ  リョウゾウ
浅原 諒蔵(平和みらい株式会社・代表取締役社長)
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 トランプ米国大統領の誕生によって保護主義的な政策が打ち出され、懸念と共に不透明感が増し様々な憶測を呼んでいます。超大国の米国ゆえに世界経済だけではなく、中国やロシア、そして中東を巡る問題にも影響を与えることから今後の展開が気になるところです。
 そのような中、平成29年度も引き続き静岡経済同友会静岡協議会の代表幹事としてその役割を果たすべく新たな気持ちで臨むと共に、会員皆様の変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 さて29年度の事業計画は、従来から手掛けてまいりました委員会活動の集大成をする年度と位置付け、既存の委員会は全て継続とさせて頂きます。よって委員会構成メンバーも従来通りとしますので、引き続き活発な委員会活動に取り組んで頂きますようお願い申し上げます。
 次頁掲載の29年度の事業計画にあります様に、各委員会にあっては昨年4月より取り組んできた委員会活動内容を本年、6月迄に取り纏めていただき、その結果を例会、及び夏季セミナーの場にて発表していただく予定です。

 また従来の委員会に加えて、29年度より三協議会合同の委員会を立ち上げる予定です。これまで静岡経済同友会は、3つの協議会に分かれていることから、その存在が軽んじられる傾向がありました。そのため以前より、三協議会合同の活躍が出来ないものかと話し合いを進めて来ましたが、ここに来て漸く大筋で纏まり、本年4月より三協議会合同委員会を立ち上げる運びとなりました。
 合同委員会では「自転車による地域振興」を共通テーマとし、今後一年間、夫々の協議会に於いて、その影響や経済効果等を検証し、その結果を持ち寄り三協議会の合同委員会で取り纏め、静岡経済同友会の提言書として県、乃至は関係行政機関に提言する予定です。
 このように29年度は従来からの委員会活動の集大成に加えて、三協議会合同の事業を行う計画ですが、これ迄の枠を超えた新たな取り組みだけに会員皆様の一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 

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委員会活動指針

1. 総務委員会 委員長 : 田中 孝将

昨年度、総務委員会では会員の皆様が委員会活動を通じて活発な議論ができるよう、風通しの良い組織づくりを目指して例会及び懇親会の運営を行いました。また、会員交流の観点から、旅行や秋の夜会等の親睦事業にも積極的に対応してまいりました。
本年度は、会員拡大及び委員会活動の定着化を図るとともに、長期的観点からの当会基盤づくりに注力してまいる方針です。会員の皆様のご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

①新しい事務局の体制を作り各方面と連携し、委員会活動の充実を図る。
②夏季セミナーの開催を企画する。
③会員の交流の充実。
④他経済同友会との交流、情報交換の推進。
⑤親睦事業の継続実施については、効率化を念頭に旅行代理店と早めの企画に着手する。
⑥将来を見据えて会員増強運動を実施する。
⑦新入会員を対象としたアカデミーの開催
 
2. 静岡経済同友会三協議会合同委員会 委員長:浅原 諒蔵
  同 特別委員会 委員長:髙田 学


 静岡経済同友会の静岡、浜松、東部の三協議会は、設立以来、それぞれの地域の発展のため独自の活動を継続してきましたが、今般、「地方の人口減少克服・地方創生」という構造的な課題に取り組むため、三地域共通の課題を掘り下げ、対応策を見出すと共に、その影響や経済効果等を検証し、静岡経済同友会の三協議会で連携して提言書に取りまとめ、県、乃至は関係行政機関に提言したらどうかとの機運がおこってきました。

 そこで今般、静岡経済同友会三協議会合同委員会(仮称)の設置を行い、各協議会に共通テーマを議論する委員会を設置することとしました。当面の共通テーマは、東京オリンピック・パラリンピックの自転車競技会場が伊豆市のベロドロームで開催されることから、静岡県内におけるサイクルスポーツの振興や各地域におけるサイクリングルートの開発等を予定しています。
 また、静岡協議会では、この問題を担当する特別委員会を設置し、具体案を検討する他、4カ月に1回程度合同委員会を開催して三協議会の情報交換を行い、議論を深めていく予定です。会員各位におかれましては、合同委員会・特別委員会の設置につきご理解いただき、その運営にご協力くださいますようよろしくお願い申し上げます。
 
3. 産業と雇用の創出を考える委員会 委員長:岸本 学

 昨年度当会は、「産業人材の確保を考える」を目標にシンポジウムを開催し、会員の皆さまにアンケートを実施して問題点の整理を行いました。
 本年度4月例会にて「産業人材の確保を考える」をテーマに、今後当会が自らの課題として取り組む事項を下記の通り宣言します。
 本年度はこの宣言を具体的に実行するための手順等を考えて参りますので、今年度も引き続き皆様のご協力をお願い申し上げます。

(宣言内容概略)
  1. 静岡大学を対象に静岡経済同友会の冠講座を会員が講師として開講します。
    (30年度4月開講に向けて諸準備を開始します)
  2. 静岡大学が実施している「低学年向インターンシップ」の積極的な受入れ企業となります。
  3. 「しずおか産学就職連絡会」が推進しているしずおか就活サポートシステムに積極的に参加します。
  4. 県や市町と協力して、首都圏からのUIターン学生に対して、インセンティブの付与等を検討します。
  5. 企業が求める「プロフェッショナル人財」について、積極的に応援します。

 
4. ひと委員会~女性活躍「真の推進」へ~ 委員長:平尾 清

 昨年度は企業・市・県などのさまざまなレベルで幅広く議論を重ねてきましたが、今年度はまずその1年間の総仕上げとして静岡市に提言書を提出します。
 一番底に流れるテーマは「ダイバーシティの推進」ですが、「女性活躍推進」や「働き方改革」、「ワークライフバランス」といった様々な言葉が世の中をにぎわしています。当委員会は、あくまで企業戦略として重要な位置づけを持つ女性活躍推進を追求します。
 今年度は産官学をつなぐ体制作りに取り組み、静岡経済同友会が旗振り役となって静岡が働く女性にとって魅力ある街になるよう努力したいと考えています。そのためにも、経済同友会の会員のみならず、他の団体や経済人など外部の方との交流を増やして当会の存在感を大いにアピールしていきたいと考えます。
 
5. 駿河の国、まち興し委員会 委員長:柴山 修作

 静岡県は、気候温暖で富士山をはじめとする景観に恵まれ、食材も豊富である等自然環境には大変恵まれています。しかしながら、近年、若い女性の首都圏への流出が大きな社会問題になっています。その理由の一つに、まちに若者や子育て世代を魅了する賑わいや、そこに住むことに誇りを感ずるような歴史や文化の磨き出しがなされていない等の指摘があります。
 そこで今年度の「駿河の国、まち興し委員会」では、引き続き静岡市だけでなくその周辺地域も含めて、賑わいと活力ある街づくりに向けて「何を為すべきか」と云う視点で課題の抽出と検証、そしてそのための提言を取りまとめる予定です。
 私達が日々生活する郷土・静岡の魅力を掘り起こし、人口減少の歯止めとなる提言活動を目指すつもりですので、委員会メンバーだけでなく多くの会員の皆さまに関心を持っていただき、多様なご意見を頂戴できればと思っております。どうぞよろしくお願いします。
 
6. 清水港ウォーターフロント(折戸湾)再開発検討委員会 委員長:宮崎 總一郎

 地域の再開発を進めるためには、県や市が何かをすべきといった行政への提言だけでなく、民間ももっと踏み込むことが必要と考えこの1年間活動して来ました。
 活動の主体は「折戸湾再開発プラン作成推進会議」中心に行いましたが、静岡経済同友会静岡協議会は推進母体として強力なリーダーシップを発揮してまいりました。
 その甲斐あって、1年間という限られた時間内に、会議の委員、地権者の皆様の大方の賛同を得て報告書として取りまとめることが出来ました。同友会の皆様にも夏季セミナーなどを通じ貴重なご意見、アイデアを頂戴し誠にありがとうございました。
 推進会議は組織を変え、県との組織的なつながりを明確にし、地権者の皆様にも調査費等をご負担いただくという方針で進めてまいります。
 当協議会は費用負担を行わない予定ですが、引き続き調整役としてリーダーシップを発揮する必要があると考えています。
 当委員会の皆様には地域再開発の夢が現実になって行く過程で適切なアドバイス、サポートをお願いするつもりです。
 昨年に引き続きよろしくお願いいたします。

7.中心市街地賑わい創出小委員会 委員長:望月 啓行

 ”商都静岡”、商業が非常に街づくりの側面で重要な役割を持つ静岡県中部。しかし、現状では、その年間商品販売額・通行人調査共に減少傾向になっております。実際、市街地を歩いてみても、賑わいがあると全国的に言われている静岡中心市街地でもシャッターが目につくようになっており、まして周囲エリアはその傾向が顕著にみられます。
 商都にとって中心市街地は重要な地域コミュニティの核、文化継承の地でもありますが、雇用機会・自治体の税収にも深くかかわり、賑わい創出は永続的な街の発展において必ず取り組んでいかなければならない重要な問題です。
 中心市街地賑わい創出小委員会は、1年間を通して商店街活性化に取り組んでいる行政・NPO団体・街中で活躍している方々を委員会にお招きし、それぞれの活動内容・課題・展望等の話を聞き、現状について学習をしてきました。またそれと同時に、委員会メンバーが地域経済人としての当事者意識をベースに、どのような取り組みが可能か話し合いをしてきました。

 本年度は昨年度の活動を基に、委員会の考える「魅力的な店・商業的に優れた集客ができる『店』の集合体」という商店街を目的とした、中心市街地の賑わいを創出するポイントを再度整理し、商業ビジネスの環境整備に関しては行政への提言、そして委員会活動の中でも具体的な取り組みをしたいと考えております。
 本年度の活動を通じて、静岡ならでは個性的な店が集まり、健全な競争が行われ、いつでも新陳代謝を繰り返す中心市街地になり、常に生きている中心市街地、そしてビジネスが生まれる中心市街地作りにより、市街地に賑わいが創出されることに取り組んでいきます。

8.歴史と文化にあふれる街づくり小委員会 委員長:大瀧 博敏

 昨年は徳川時代の駿府街づくりに始まり、町割りや歴史的な建造物や著名な建物、培われた伝統技術、伝統的な町民文化や食文化など足で駿府静岡を中心に探訪いたしました。徳川時代の歴史文化を始めとし、誇れる郷土はまさに歴史の宝庫である事を改めて感じました。しかし郷土の歴史伝統文化をいかに活用し経済に繋げ、地元の資産に出来るが今後の大きな課題です。

 「ここにしかない物の価値」を県内外や海外の多くの人々に知ってもらい、魅力ある街「静岡中部地域」に訪れてもらえるか。昨年に引き続き「歴史と文化あふれる街づくり」を担当するにあたり、本年はこの課題を軸に据え、魅力ある一つ一つの宿場を面で繋がるように、隣接市町村の人々と共に力を合わせて行っていきたと考えております。

 東海道五十三次の宿場町、島田・藤枝・岡部・鞠子・府中・江尻・興津・油比・蒲原を結び、富士山静岡空港から富士山を目指すルートを含んだ現代版の五十三次宿場町をサイクリングロードとしで繋ぎ整備し、新たに訪れ様とする人に郷土の価値ある文化歴史遺産の魅力を発信し、輝く宝石箱のような中部地域にしたいと考えております。

 その手段として、静岡・藤枝・島田・牧之原と吉田・川根本町の中部5市2町からなるしずおか中部連携中核都市圏ビジョンの交付税を活用して、静岡市を中心とした衛星的な街づくり「東海道宿場整備計画」を隣接都市のメンバーと共同におこないたいと思います。

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